俺の愛する音楽

20代男子が洋楽・邦楽・ギターのことなど好きな音楽について語りたいことを語るブログです。

デヴィッド・ボウイが広めた「グラムロック」の魅力を語ってみた

年明け早々、悲しいニュースが飛び込んできました。
デイビッド・ボウイが闘病の末、ガンで亡くなったようです。 

20代の私は、完全に後追いのニワカファンですが、とてもショックを受けました。というのは、高校時代に1970年代に流行った「グラムロック」を知り、大いにハマってそればっかり聞いていたからです。 

久しぶりにCDを引っ張り出して聴いてみると、改めて名曲が多いことに気づきます。 グラムロックを知らない人も、きっとどこかで聞いたことがある曲もあると思います。

そこで昔流行った「グラムロック」について、独断と偏見で説明したいと思います。

グラムロックとは


「世界を売った男」デヴィッド・ボウイ

グラムロック(glam rock)は、主にイギリスで1970年代前半から中盤にかけて流行した、ロック・スタイル。由来は、魅惑的であることを意味する英語の"glamorous"から来ている。日本のロックやファッションシーンにも影響を与えた。(ウィキペディアより)

私のイメージでは「ケバいメイクと派手な衣装を着て演奏する、ポップなロックバンド」という感じです。そして共通していると思うのが「中性的」な雰囲気。今でいう「男の娘」的なイメージです。クラシックロックのサウンドを煌びやかにしたような曲が多く、他の年代にはない魅力があります。

中心的なアーティスト

T.Rex


「電気の武者 +8 」 T.レックス

まず第一に「T.Rex」です。 マーク・ボランが率いる「T-Rex」は、キャッチーでポップなロックバンドです。 グラムロックと言ったらT-Rexと言っても過言ではありません。程よく歪んだギターと、バンドの音全体に適度にかけたリバーブがいかにもグラムロックらしい音です。

浦沢直樹さんの「20世紀少年」のテーマとなった曲もあります。


T.Rex - 20th Century boy

マーク・ボランはグラムロックと共に生き、グラムロックの衰退と共に「交通事故」で亡くなってしまったので、まさにミスターグラムロックといった感じです。

デヴィッド・ボウイ

そしてDavid Bowieです。

「ジギー・スターダスト」 デヴィッド・ボウイ


この人もこの時代の大スターでした。特徴的なメイクとサイケデリックな衣装で多くのファンを獲得します。 ギタリストのミック・ロンソン率いる「スパイダーズ・フロム・マース」と共に、幻想的なサウンドで当時のファンを魅了しました。

当時ボウイがプロデュースしたのが「ルー・リード」(Lou Reed)と「モット・ザ・フープル」(Mott The Hoople)です。

バナナジャケ」でおなじみの「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の主要メンバーだったルーリード。アルバム「トランスフォーマー」はデビッド・ボウイとミック・ロンソンのプロデュースで製作され、非常にホモホモしい世界を歌い上げています。


ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ

「トランスフォーマー」ルー・リード

モット・ザ・フープルには「すべての若き野郎ども」(All The Young Dudes)を提供したボウイ。 リマスター盤にはボウイが歌ったバージョンが収録されています。


「すべての若き野郎ども」モット・ザ・フープル

Mott The Hoopleは「The Clash」などのパンクロックや、フレディー・マーキュリーの「Queen」にも影響を与えたようです。

 そして解散する寸前には、ボウイと決別したミック・ロンソンがモットに加入し「モット・ザ・フープル物語」(Saturday Gigs)をリリースします。この曲もグラムロックの時代の終焉を告げるような切ない曲です。


Mott The Hoople - (Do you Remember) Saturday Gigs

グラムロックのバンドには「ロキシー・ミュージック」や「スレイド」など、たくさんのバンドがあります。正直全部把握しているわけではありません。

 

グラムロックを支えた影の立役者

ミック・ロンソン

この人はグラムロックを代表するギタリストです。 ビブラートを多用し、煌びやかなギターを弾きます。

Moonage Daydream」のギターは圧巻です。


MICK RONSON & DAVID BOWIE-Moonage Daydream

その中性的なスタイルは「オジー・オズボーン」のギタリスト「ランディー・ローズ」にも影響を与えたようです。

トニー・ヴィスコンティ

T.Rexとデビッド・ボウイのプロデューサーをしていた人です。 ミック・ロンソンをボウイに引き合わせたのもこの人。

 

グラムロックが後代に及ぼした影響

派手なメイクをするスタイルのバンドのルーツはおそらくグラムロックにあります。
ヴィジュアル系バンドのはしりだったのだと思います。 サウンド面では、シンプルなロックンロールが多く、パンクロックのルーツにもなったと考える人もいます。

デビッド・ボウイの器用さ

時代に合わせて上手に変化できなかったT-Rexとは対照的に、ボウイは時代に合わせて巧みにキャラクターを変化させてきました。でも、音楽的にはずっと同じ雰囲気を持っていて、デヴィッド・ボウイの曲らしさをどの曲も持っています。

80年代になって、再び大スターとして返り咲いたアルバムが「Let’s Dance」です。


「レッツ・ダンス」デヴィッド・ボウイ

ナイル・ロジャースとの共同プロデュースで製作されたこのアルバム。 ギターがスティービー・レイ・ボーンだったり、とっても豪華なアルバムです。

ボウイは是非アルバムで買うべきアーティストだと思いますので、まずはグラムロック黄金期の「ZiggyStardust」あたりを聞いてみてください。超カッコいいですから!!


「ジギー・スターダスト」 デヴィッド・ボウイ

 

Sponsored Link